元船舶設計者のイラストレーター野上さん 精巧な海洋画130点展示 静岡・フェルケール博物館

 静岡市清水区のフェルケール博物館で企画展「威風堂々―野上隼夫が描く海洋画」が開かれている。実際に船舶の設計に関わってきたイラストレーター野上隼夫さん(91)による精巧な水彩画や油彩画計約130点を楽しめる。

精巧に描かれた海洋画を案内する関係者=静岡市清水区のフェルケール博物館
精巧に描かれた海洋画を案内する関係者=静岡市清水区のフェルケール博物館

 展示されているのは中国・上海の伝統的な町並みと一緒に描かれた「上海における天洋丸」のほか、本の表紙のために描かれたタイタニック号や大型戦艦など。2021年に船の科学館(東京都)に一括寄贈された野上さんの作品群の展覧会は今回が初めて。
 野上さんは日立造船造船設計部に勤務し、新造船の進水記念絵はがきの原画も手がけてきた。これまで2300点以上の作品がある。同博物館の関係者は「絵筆だけで表現した波や雲などの風景も楽しんでほしい」と話す。2月26日まで。

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