高校生、起業家精神学ぶ ロボット開発企業社長招く 浜松城北工高

 文部科学省の「マイスター・ハイスクール事業」指定校で、ロボット・デジタル人材の育成を目指す浜松城北工高は13日、浜松市中区に支店を置く「ロボ・スタディ」(東京)の福地三則社長(70)を招いた講演会を同区の同校で開いた。起業家精神を学ぶ市の「浜松みらい塾」との連携事業。

ロボット開発や夢の大切さについて講演した福地社長=浜松市中区の浜松城北工高
ロボット開発や夢の大切さについて講演した福地社長=浜松市中区の浜松城北工高

 1995年に教育ソフト会社を立ち上げた福地社長は、大手企業の教育教材の人気コンテンツ制作などを数多く手がけた実績を披露し、「技術力や能力があれば、浜松でこうした仕事ができる」と強調した。人工知能(AI)など急速な技術進化に伴う社会の変革を見据え、「世界を変えるIT技術を本気で勉強し、ITを作り出す側になってほしい」と呼びかけた。
 2019年に社長に就任した現会社では、日本語音声認識技術を使った対話型ロボットを製作中という。福地社長は聴講した1年生約80人を前に、「12歳の頃の夢は世界中でロボットを売り歩くこと。夢から逃げなければ、20年、30年後に必ず夢に近づける」と語った。
 マイスター・ハイスクール事業は、同校とヤマハ発動機、市、県教委の連携で実施している。

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