富士山麓の野菜ピクルスに 御殿場・かつまたファームが開発

 御殿場市の「かつまたファーム」は、富士山麓周辺などで生産された野菜を使った加工食品「ごちそうピクルス」を商品開発した。勝亦健太社長(46)は「旬のおいしさをそのまま詰めた」とアピール。コスト上昇に苦しむ生産者の所得確保やフードロス削減を目指した。

旬の野菜を使った「ごちそうピクルス」=御殿場市
旬の野菜を使った「ごちそうピクルス」=御殿場市

 「グリーントマトとオリーブ」「さつまいもとあずきのデザート」など7種類。自社生産の野菜に加え、供給過剰になっている野菜を仕入れて使う。保存料は使用せず、瓶詰めの加熱処理などに工夫を凝らして賞味期限を半年以上にした。海外での販売の準備も進めている。
 勝亦社長によると、資材費などのコストは高騰する一方、販売価格には反映されていない。要因の一つが供給過剰。価格が抑えられ、フードロスになりやすいという。その解決策として通年提供できる加工品を生み出した。
 800~880円(税抜き)。2月まではクラウドファンディングサイト「マクアケ」で、3月以降は富士山麓周辺の土産物店などで販売する。製品を使ったレシピを、かつまたファームのSNSやマクアケで紹介している。

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