スズキ世界生産317万台 22年 四輪、インド市場けん引

 スズキは30日、2022年の四輪車生産販売実績を発表した。海外と国内を合わせた世界生産は、コロナ禍や半導体不足の影響緩和で、前年比10・7%増の317万2192台と2年連続で増加し、3年ぶりに300万台を回復した。年間で過去最高となったインド市場がけん引した。世界販売は7・4%増の296万8494台。海外販売は2年連続の増加だが、国内は半導体など部品不足に伴う生産減が響き、4年連続で減少した。

スズキの四輪車生産実績
スズキの四輪車生産実績

 世界生産はコロナ禍前の19年の水準を超えた一方、世界販売は同年に届かなかった。
 22年の海外生産は13・1%増の225万2301台。主力のインドは半導体使用が少ない輸出向け車種で上積みし、15・0%増。これまで最高だった18年(187万台)を上回る191万6040台となった。ハンガリーは19・6%増、インドネシアは11・3%増と前年比で回復した。国内生産は5・1%増の91万9891台だった。部品不足影響による主要工場の操業停止日数が前年より少なかった反動増で、4年ぶりに増加に転じた。
 世界販売のうち、海外は9・8%増の236万5772台。インドの増加に加え、中南米、アフリカなどが過去最高を記録した。国内は車両供給不足で0・9%減の60万2722台にとどまった。軽自動車が1・5%減の50万1340台。登録車(軽自動車を除く小型車)は2・2%増の10万1382台で、4年ぶりに増加した。
 22年12月単月の世界生産は、インドの部品不足に伴う生産減が影響し、前年同月比10・1%減の23万3297台と6カ月ぶりに減少した。世界販売も6・4%減の22万9855台で、8カ月ぶりに前年を下回った。

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