F1マシン新幹線と“競走” 富士の市道で撮影、動画話題

 自動車レースのF1チーム「レッドブル」のマシンと新幹線が並走する動画が1月30日夜に公開され、ファンの間で話題になっている。富士市の市道で昨年11月末に撮影した。住民らは見慣れた風景と最新鋭の車両が共演していたことを知り、沸き始めている。

新幹線と並走するレッドブルのF1カー=富士市内 Suguru Saito/(c)Red Bull Media House
新幹線と並走するレッドブルのF1カー=富士市内 Suguru Saito/(c)Red Bull Media House
撮影に取り組むスタッフ=富士市内
撮影に取り組むスタッフ=富士市内
新幹線と並走するレッドブルのF1カー=富士市内 Suguru Saito/(c)Red Bull Media House
撮影に取り組むスタッフ=富士市内

 動画企画「BAKUSOU」は、マシンが東海道新幹線や西九州新幹線(長崎県大村市)と競走する。高速で駆け抜ける自動車と新幹線を一度にさまざまな角度から堪能できる。
 日の丸をイメージした白と赤の特別色で「ありがとう号」の愛称で親しまれ、2021年に世界制覇したハイブリッド車「RB16B」が使われた。22年F1最終戦の直後に技術チーム約30人と共に来日し、世界で初めて公道を走った。
 富士市東部での撮影では、三島-新富士駅間を行く新幹線こだまに合わせ、線路脇の市道700メートルを何度も走った。F1マシンには酷な路面状況の中、加速のタイミングなどを緻密に合わせて映像での競走を演出した。
 富士での撮影は10年以上前から計画していた。市や警察の協力の下、一帯を立ち入り禁止にして非公開で撮った。地元関係者は「富士の景色を世界に見てもらえる」と好意的に受け止めている。

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