浜松市中区の丸源竹内組 環境省の特別賞受賞 窓遮熱塗料事業 カーボンニュートラル推進評価

 総合建設業の丸源竹内組(浜松市中区)が展開する工場や倉庫などの窓ガラス向け遮熱塗料と、導入先へのカーボンオフセット証明書発行を組み合わせた事業が、環境省主催の本年度「グッドライフアワード」で実行委特別賞「SDGsビジネス賞」を受賞した。

遮熱塗料を塗布したガラス(右側)を手に製品の特徴を紹介する竹内社長=浜松市中区
遮熱塗料を塗布したガラス(右側)を手に製品の特徴を紹介する竹内社長=浜松市中区

 天窓や高窓に塗布する遮熱塗料は2015年、工場や倉庫で働く従業者の熱中症対策向けに独自開発した。同社によると、塗料は照度を保ちながら、紫外線や赤外線を大幅にカットし、可視光線をコントロールして室内に入る熱量を抑える。未塗布の窓ガラス下に比べて温度を約8度下げる効果があり、作業効率向上や燃料高騰下での節電などにつながるという。製品は地元自動車メーカーや部品関連企業にも採用された。
 併せて発行する二酸化炭素(CO2)削減量を“見える化”するカーボン・オフセット量の証明書の実績は計70件、80トン規模。50年までの削減量約300万トンを目指し、代理店を拡大して全国にサービスを広げる方針。屋根、アスファルト向け製品の複合的な活用も提案する。
 竹内隆介社長は「カーボンニュートラル推進に資する地域を巻き込んだ取り組みが評価されたと受け止めている。今後もSDGsに基づくビジネスを通じて社会貢献していきたい」と述べた。

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