23年度に実証実験 静岡県エアモビリティWG報告

 浜松商工会議所の宇宙航空技術利活用研究会はこのほど、浜松市内で会合を開き、産学官連携による県次世代エアモビリティワーキンググループ(WG)の活動報告を聴いた。県新産業集積課の担当者は、地形など静岡県に根ざした無人航空機の活用事例を探るために2023年度、公募の実証実験を展開することなどを説明した。
 県次世代エアモビリティWGは22年2月、全国での無人航空機や「空飛ぶクルマ」の開発加速化などを背景に設立し、計5回の意見交換会を通して報告書をまとめた。23年度以降も無人航空機などの機体開発や社会実装に向けた取り組みを進める。
 公募による実証実験は、本県が有する長い海岸線や標高差などを生かし、海上輸送や山小屋物流、港湾の警戒監視といった事例を想定しているという。
 会合には市内外の同研究会メンバーや宇宙航空分野の参入を目指す企業関係者ら約30人が参加した。同分野の事業活性化に向け、出席者からは「中小企業でもプロジェクトに参加できるように、手順や道筋を示してほしい」「地域を挙げた協力体制づくりが必要」などの意見が出た。

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