鳥居食品ソース 米国輸出向け拡大へ 充填機配備、英国も視野

 鳥居食品(浜松市中区、鳥居大資社長)は、ソースの米国輸出向け生産を拡大する。工場に最新のソース充塡(じゅうてん)機を配備した。新たに英国での展開も目指す。
 「トリイソース」などを手がける同社は、2013年から米国輸出を始め、日本国内向け商品を日系の食品スーパーなどで販売している。現地での日本食需要の高まりや価格競争力などを背景に生産増強を決め、省力化や高度な衛生管理に対応できるソース充塡機を整備した。生産能力を1・5倍に引き上げ、一部を輸出に回す。
 ウスターソース発祥地の英国への輸出も視野に、5年後の2027年度には輸出額500万円を目指す。
 原料に地元のトマトやタマネギを活用するなど地産地消の商品づくりを進める鳥居社長は「輸出実績はまだ少ないが、日本の調味料のソースの浸透に貢献したい」と強調する。
 設備投資は日本公庫静岡支店農林水産事業と浜松いわた信用金庫が連携して支援した。日本公庫が本年度創設した「農林水産物・食品輸出基盤強化資金」の県内初事例という。

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