複業人材と地域企業 マッチング事例報告 三島で関東経済産業局

 関東経済産業局はこのほど、複業(兼業・副業)人材をはじめとする多様な人材を活用し、静岡県東部の中小企業の課題解決を目指す事業「地域の人事部」の活動報告会を、三島市の三島商工会議所で開いた。

複業人材とのマッチング事例について報告する三丸機械工業の鈴木隆社長=三島市の三島商工会議所
複業人材とのマッチング事例について報告する三丸機械工業の鈴木隆社長=三島市の三島商工会議所

 本年度始動した同事業は、三島市と茨城県北部、長野県松本市と塩尻市、新潟県長岡市と燕市の計6地域8自治体で実施している。三島市を中心とする県東部では、事務局の三島信用金庫を中心に市、同商議所、静岡銀行が連携。企業向けセミナーや複業人材と企業のマッチングを重ね、支援体制を構築してきた。関東経済産業局の担当者は、首都圏の大手企業との連携、リスキリング(学び直し)との組み合わせなどを次年度以降の課題とした。
 マッチングに参加した6社のうち、三丸機械工業(同市)の鈴木隆社長が事例を報告した。技術課題解決や組織改革のマネジメントを支える人材を募集し、大手メーカーで製品設計などに携わったことがある60代男性を採用。「社の理念を理解し、伴走してくれる安心感があった。結果を出して、他企業にも複業人材活用の利点を伝えたい」と話した。

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