天然記念物「ミツバツツジ」 鮮やか紅紫 富士宮の古民家

 富士宮市猪之頭の古民家にある県指定天然記念物「猪之頭ミツバツツジ」のかれんな花が咲き始めている。古民家を管理する佐野友和さん(43)によると、今週末に満開を迎える見込み。地元住民有志で昨秋新たに植えた若木も鮮やかな花を付け、来場者の視界を紅紫色に染める。

住民有志の手で整備されたミツバツツジの花が咲く庭=富士宮市猪之頭
住民有志の手で整備されたミツバツツジの花が咲く庭=富士宮市猪之頭
鮮やかに開花したミツバツツジ=富士宮市猪之頭
鮮やかに開花したミツバツツジ=富士宮市猪之頭
ソバを手に花を楽しむ佐野さん=富士宮市猪之頭
ソバを手に花を楽しむ佐野さん=富士宮市猪之頭
住民有志の手で整備されたミツバツツジの花が咲く庭=富士宮市猪之頭
鮮やかに開花したミツバツツジ=富士宮市猪之頭
ソバを手に花を楽しむ佐野さん=富士宮市猪之頭


 天然記念物のミツバツツジは樹齢600年超で国内最大級を誇る。しかし、昨年9月の台風15号の影響で根元の一部が腐敗し、今季の開花は例年より小規模と予測される。
 万全な状態でない木の代わりに見物客の目を楽しませようと、佐野さんら有志が古民家敷地内に新木30本と鉢植え50鉢、手作りのベンチなどを用意した。庭の整備に携わった高野多作さん(84)は「木も年を取ったが、まだまだ咲かせてくれるはず」と願う。
 古民家では10日から5月7日まで、佐野さんが地元特産のニジマス料理や田舎そばなどを振る舞う。来場者は座敷から花を見ながら食事ができる。
 場所は同市猪之頭688で、臨時駐車場を設けている。料理の提供は木曜定休だが祝日は営業する。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞