巻狩り本陣の地で「さくらまつり」 菜の花と舞台楽しむ 富士宮・井出館

 源頼朝の富士の巻き狩りにちなんだ「狩宿さくらまつり」が8日、富士宮市狩宿の井出館周辺で始まった。国特別天然記念物「下馬桜」は散って葉桜になっていたものの、菜の花で彩られた舞台で9日まで、さまざまな演目が繰り広げられる。

菜の花畑が広がる舞台=富士宮市の井出館
菜の花畑が広がる舞台=富士宮市の井出館

 舞台では市内で活動する団体が、箏曲や日本舞踊、狂言など日頃の稽古の成果を披露した。菜の花畑のそばには茶席が設けられ、多くの家族連れが春の陽気を感じながらゆったりとしたひとときを過ごした。
 井出館は巻き狩りの本陣が置かれ、頼朝が馬をつないだとされる下馬桜は樹齢800年を超える。今年は開花が早く、まつりまでには見頃を終えた。
 開会前には曽我物語供養祭が執り行われ、物語にまつわる曽我兄弟や工藤祐経らに思いをはせた。
 9日は舞台公演のほかに手すき和紙体験などが催される。

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