大地震想定し職員動員訓練 御殿場市役所 富士山噴火の防災教育も

 御殿場市は20日、大規模地震の発生を想定した職員動員訓練を市役所で実施した。新年度における危機管理体制の早期確立を目的とし、抜き打ちの訓練で緊急時の初動対応を確認した。

災害など緊急時の初動対応を確認する訓練=御殿場市役所
災害など緊急時の初動対応を確認する訓練=御殿場市役所

 相模湾沖を震源域とするマグニチュード(M)8の大規模地震が発生し、市内でも震度6弱以上を体感した-との想定。午前7時に防災情報メールや電話で連絡を受けた職員らは市役所東館や各地の支所などに集まり、災害対策本部の会議に臨んだ。市によると、参集率は通知から30分以内で34・8%、1時間以内で61・5%だった。勝又正美市長は「どんな災害であっても災害対策本部をいかに迅速につくるかが大切」と訓練の意義を強調した。
 訓練では富士山噴火に関する防災教育も実施。最新のハザードマップでは、市内は分水嶺(れい)の影響で市街地を中心に溶岩流の危険がない地域が存在することが新たに示された。市危機管理課の職員が、溶岩は噴火場所に応じて分水嶺の①北側②南側③南北両方を流れる3パターンがあると解説。市内の安全な地域を有効活用して各パターンの避難方法を検討することが重要であると説明した。
 (御殿場支局・塩谷将広)

 

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