旅行消費額の目標設定 22~25年度の市観光戦略プラン 観光客の動態調査も 御殿場市

 御殿場市は観光を軸としたまちづくりを戦略的に進めるために2022年2月に策定した市観光戦略プラン(22~25年度)について、市内を訪れる観光客1人当たりの旅行消費額などの目標値を新たに追加設定した。アンケートの結果、平均2万6695円だったことから、24年に2万8500円、25年に3万円に上昇させる。

 24日の定例記者会見で市当局が発表した。観光協会ホームページへのアクセス数は昨年に48万件を記録したため、25年に30万件としていた目標値を55万件に引き上げた。目標達成に向け観光体験商品販路整備・販売促進事業などの新規事業に取り組む。
 市は本年度、携帯電話会社と協力し、大型連休や年末年始に市内の観光施設を訪れた観光客の性別や年代、動態などのデータを取得し、分析に取り組むことも明らかにした。インスタグラムやフェイスブックなどの交流サイト(SNS)でグルメやイベント、施設の情報を紹介する広告を配信し、市内回遊や滞在時間への影響なども調べる。
 (御殿場支局・塩谷将広)

 駅周辺のホール 料金割引 市街地活性化へ市が支援
 御殿場市は4月から、JR御殿場駅周辺の貸しホールなどを市内団体が利用する場合、料金を3分の1にする「中心市街地貸ホール等利用支援事業」を始めた。市街地活性化の一環。
 駅周辺の約85ヘクタールの「中心市街地活性化基本計画エリア」内の貸しホールや会議室を、市文化協会加盟団体や生涯学習関連団体、ボランティア団体などがイベント、展示、発表会、研修などで使用する場合に適用できる。施設の利用料と備品の使用料の3分の2を、市が助成する。
 駅周辺のにぎわい創出と商業振興、地域経済の活性化を目的とし、24日の定例記者会見で勝又正美市長は「ウィズコロナの中、まちを元気づける取り組みとして力をいれる」と述べた。

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