「広報ごてんば」入選 全国コンクール ハンセン病特集 高評価

 御殿場市が発行する「広報ごてんば」がこのほど、全国の自治体・団体の広報作品を審査する全国広報コンクールの広報紙・市の部で入選した。ハンセン病の差別や隔離の歴史を特集した2022年2月5日号が高い評価を受けた。

高い評価を受けた広報ごてんばの2022年2月5日号=御殿場市役所
高い評価を受けた広報ごてんばの2022年2月5日号=御殿場市役所

 同市には国内13カ所の国立ハンセン病療養所の一つである国立駿河療養所がある。特集では療養所の成り立ち、入所者の減少と高齢化の現状、医師の確保の課題などを紹介。ハンセン病の概要や偏見、差別の歴史に加え、入所者自治会「駿河会」の会長や啓発授業を受ける市内の中学生のインタビューも取り上げ、歴史の教訓を生かして地域ができることについて考えた。
 コンクールの広報紙・市の部では、全国の67点を審査し、入選は最上位4作品を除く12作品が選ばれた。同市魅力発信課の木島直久課長は「住民の郷土愛を深めようと特集を組む機会が増えている中での入選はうれしい。細かな地域の魅力にも焦点を当てて発信していきたい」と話した。
 御殿場支局・塩谷将広)

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