ベルテックス静岡、初優勝王手 バスケBリーグ3部プレーオフ決勝

 バスケットボール男子Bリーグ3部(B3)は6日、盛岡タカヤアリーナでプレーオフ決勝(2戦先勝)第1戦を行い、静岡(リーグ3位)は72-65で岩手(リーグ1位)に先勝し、初優勝に王手をかけた。

静岡―岩手 第2クオーター、静岡の新川(左)が3点シュートを放つ=盛岡タカヤアリーナ
静岡―岩手 第2クオーター、静岡の新川(左)が3点シュートを放つ=盛岡タカヤアリーナ
静岡―岩手 第1クオーター、静岡のローソン(奥)がシュートを放つ=盛岡タカヤアリーナ
静岡―岩手 第1クオーター、静岡のローソン(奥)がシュートを放つ=盛岡タカヤアリーナ
静岡―岩手 第2クオーター、静岡の新川(左)が3点シュートを放つ=盛岡タカヤアリーナ
静岡―岩手 第1クオーター、静岡のローソン(奥)がシュートを放つ=盛岡タカヤアリーナ

 静岡は粘り強く守って勝機を呼び込んだ。前半で10点リードされたが、第3クオーター(Q)は相手を12得点に抑えて山田安斗夢の3点シュート、岡田雄三のドライブなどで43-46。一進一退となった第4Qは、残り5分からアレクシス・エールセネルの3点プレーで流れをつかみ、新川敬大、加納誠也の3点シュートで突き放した。
 第2戦は7日、同会場で行われる。

 ▽決勝第1戦
静岡(リーグ3位)1勝 72(12―13 12―21 19―12 29―19)65 岩手(リーグ1位)1敗


 勝負手ゾーンで逆転
 第3クオーター(Q)を終え互いに50点を超えない壮絶な守り合いで、静岡が残り5分から打った勝負手が鮮やかに決まった。53-54で迎えたタイムアウトを挟み、マンツーマンだった守備をゾーンに変更。新川のスチールからエールセネルが3点プレーを決めると、主将岡田がドライブ、新川が3点シュートで畳みかけた。
 1人がボール保持者に付き、他の4人で陣形を作るゾーンは年明けからプレーオフを見据え磨いてきた形。他のチームには何度か試したが、「岩手には見せていなかった」(新川)というとっておきだ。「岩手の対応を上回った」と加納。相手の連係を混乱させ、スチールを連発。1分40秒で連続8得点し試合を決めた。
 リーグ屈指の堅守対決となった決勝。第1戦から守備の要の新川と加納の働きは際立った。加納は相手エースのドゥーリトルに28得点を許したが要所で仕事はさせず、残り54秒で決定的な3点シュート。新川も61-56の残り1分21秒で相手の速攻をファウルで切る頭脳プレーを見せた。
 第2戦は長丁場のシーズンの集大成。加納は「最後も静岡のスタイルで決める」と、B3制覇を約束した。

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