静岡・長野の県境 青崩峠トンネル貫通 三遠南信道の最難関工区

 国土交通省飯田国道事務所は30日、三遠南信自動車道の最難関工区とされる静岡、長野県境の青崩峠トンネル(仮称)が貫通したと発表した。供用開始時期は未定だが、自動車道の全線開通に向けて弾みとなる。

トンネル貫通の現場の様子(飯田国道事務所提供)
トンネル貫通の現場の様子(飯田国道事務所提供)

 浜松市天竜区水窪町奥領家から長野県飯田市南信濃八重河内に至る全長4998メートルのトンネル。中央構造線の影響で地盤がもろく、2019年4月の開始から4年余りをかけて慎重に掘削してきた。同事務所の担当者は「できるだけ早く供用できるように作業を進めたい」と話した。
 同自動車道の静岡、愛知県側区間は計約50キロで、約半分に当たる佐久間道路や三遠道路が25年度完成予定。残る同トンネル南側の水窪北-水窪両インターチェンジ(IC)間7・3キロを浜松市が、水窪―佐久間川合両IC間(水窪佐久間道路)14・4キロを同省浜松河川国道事務所が整備している。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞