スズキ 世界生産6.4%減 4月四輪車実績

 スズキは30日、4月の四輪車実績を発表した。海外と国内を合わせた世界生産は前年同月比6・4%減の23万7541台で、3カ月連続で減少した。主力市場インドの半導体を含む部品供給不足が響き、全体を押し下げた。一方、世界販売は2・3%増の23万5707台。車両供給不足だった前年の反動増などで国内販売が伸び、2カ月ぶりに増加に転じた。

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 海外生産は10・5%減の16万4226台と3カ月連続で減少した。インドは7・8%減の14万5079台だった。外貨不足に伴う輸入規制の影響が長引くパキスタンも、部品調達が滞って7割減った。ハンガリーは部品供給不足が緩和したため、17・1%増の1万813台と改善した。国内生産は4・3%増の7万3315台。前年は湖西(第1、第2)、磐田、相良工場で2日ずつ、終日操業を停止していた。
 海外販売は0・5%減の18万7335台と2カ月連続で減少した。インドが10・5%増えた一方、パキスタンの販売減が響いた。国内販売は車両供給不足だった前年の反動増で14・9%増の4万8372台。スペーシアなど軽自動車は8・6%増の3万9266台、ソリオなど登録車(軽自動車を除く小型車)は主力工場の生産が回復した影響などで9106台と53・2%増えた。
 輸出は25・3%減の1万5789台と2カ月ぶりに減少した。部品を送り現地で組み立てるノックダウン方式を行うパキスタンへの輸出の減少が響いた。

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