御殿場口に緑を再生 ライオンズクラブ 苗木植え2800株

 御殿場市の御殿場ライオンズクラブ(勝又明彦会長)は7日、富士山御殿場口の緑の回復を目指すプロジェクト「百年の計 富士山に緑を返そう運動」を御殿場口新5合目で行った。

バッコヤナギの苗木を植えるメンバーと生徒ら=御殿場市の富士山御殿場口新5合目
バッコヤナギの苗木を植えるメンバーと生徒ら=御殿場市の富士山御殿場口新5合目

 100年先を見据えて砂利の露呈が進む斜面の緑化を促進していこうという取り組みで、今年で33年目。付近は宝永大噴火(1707年)で森林が消え、その後も雪崩などによって再生が阻まれてきたことから、開始当初は緑がほとんどない状態だったという。長年の活動によって徐々に木々が育ってきたものの、現在はシカの食害被害などに悩まされているという。
 メンバーと御殿場西中の2年生ら計約160人が参加し、御殿場口新5合目駐車場から500メートルほど登ったエリアにバッコヤナギの苗木2800株を植えた。生徒たちは「世界文化遺産登録10年の節目に植樹できてよかった」「育った木をみて登山者が緑の豊かさを感じてくれたら」などと話し、丁寧に土をかぶせた。
 (御殿場支局・塩谷将広)

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