お風呂上がりは「ところてん」 10日、沼津の温泉施設で試食会
静岡県東部・伊豆地区のところてん製造販売業者や愛好家でつくる「伊豆ところてん倶楽部」がPR活動に力を入れている。10日に沼津市の温泉施設で行う試食会では、試作した風呂上がり専用のたれとともに振る舞う。
日本一良質とされる伊豆のテングサを原料にしたところてんの認知度を高めようと2008年ごろに設立した。18年に6月10日を「ところてんの日」と定め、「わんこところてん大会」やオンライン製造体験会といったイベントを毎年開催している。
風呂上がり専用のたれは、倶楽部の栗原康浩代表が社長を務める栗原商店(清水町)が開発した。沼津市戸田地区のタチバナのピューレを、麺つゆに混ぜた。ところてんには水分、タチバナにはクエン酸やビタミンCが含まれ、倶楽部の広報担当者は「風呂上がりの渇いた体にぴったり」と自信を示す。
食べた人の意見を参考に製品化し、年内に発売する予定。風呂上がりのビールのような「風呂上がりのところてん」文化を生み出したい考えだ。
試食会は午前11時から午後2時まで、「沼津・湯ケ原温泉 万葉の湯」で。入館料が必要。
(東部総局・矢嶋宏行)