木育推進 連携へ宣言書 御殿場市 東京の美術館と調印

 木に対する親しみを醸成し、木材活用の意義を浸透する「木育」の象徴施設として「富士山 木のおもちゃ美術館(仮称)」の建設を目指す御殿場市は12日、東京おもちゃ美術館(東京都)が提案する木育の行動プラン「ウッドスタート」に賛同し、連携して取り組みを進める宣言書の調印式を市役所で開いた。

宣言書に調印する多田理事長(左)と勝又市長=御殿場市役所
宣言書に調印する多田理事長(左)と勝又市長=御殿場市役所

 ウッドスタートでは、木材の誕生祝い品贈呈、姉妹おもちゃ美術館の整備など多彩な木育事業を通じ、持続可能な社会の実現を目指す。市は昨年に「ごてんば木育推進宣言」を発表し、豊富な森林資源の保護や利活用、魅力発信などを推進。木のおもちゃ美術館の基本構想の作成では、東京おもちゃ美術館を運営するNPO法人「芸術と遊び創造協会」の協力を受けており、連携を一層深めて機運醸成なども図っていく。
 勝又正美市長は調印式で、木のおもちゃ美術館を「富士山樹空の森」に設置し、周辺観光施設との相乗効果で大きなにぎわいを生む構想を述べた。「宣言書の調印は、おもちゃ美術館建設の事実上のスタート。世界に誇る富士山の麓に立派な施設をつくりたい」と話した。同法人の多田千尋理事長は「広域から人が集い、世界から注目される施設になる。木のおもちゃ美術館を軸に市の木育推進に寄与できれば」と話した。
 (御殿場支局・塩谷将広)

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