スズキ、世界生産4カ月ぶり増 5月四輪、インド増が寄与 

 スズキが29日発表した5月の四輪車実績は、国内と海外を合わせた世界生産が前年同月比8・3%増の27万2032台と4カ月ぶりに前年実績を上回った。主力のインド市場の生産が増加に転じ、全体をけん引した。世界販売も7・0%増の24万9311台と2カ月連続で増加した。

スズキ
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 海外生産は7・8%増の20万6700台で、このうちインドは9・4%増の18万211台。半導体の供給不足の影響が続くものの、調達可能な国内向け車種を中心に生産台数を伸ばした。ハンガリーやインドネシアも前年に比べ増加した。国内生産は、前年に磐田工場が3日間操業停止した反動増で6万5332台と10・1%増えた。
 海外販売は6・3%増の20万3208台と3カ月ぶりに伸長した。軽自動車と登録車(軽自動車を除く小型車)を合わせた国内販売は10・0%増の4万6103台。半導体不足に伴う車両供給不足が改善し、12カ月連続で増加が続いている。うち軽自動車は7・3%増の3万7714台、登録車はソリオなど主力生産工場の回復を背景に24・4%増の8389台だった。
 同社によると、6月も国内外で半導体を含む部品供給不足に伴う影響は続いている。国内では今月5~7日に湖西第1と相良工場が操業停止した。

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