大わらじに入魂 富士登山の安全祈願 御殿場・新橋浅間神社で神事

 富士山御殿場口登山道の起点である御殿場市の新橋浅間神社で1日、登山者の安全を願って制作された大わらじに魂を入れる「大わらじ奉納神事」(市観光協会主催)が執り行われた。

登山者の安全を願って制作された大わらじ=御殿場市の新橋浅間神社
登山者の安全を願って制作された大わらじ=御殿場市の新橋浅間神社

 大わらじは高さ約3メートル、幅約1・2メートルの1足で、御殿場わらじ祭り保存会を中心に作った。神事には行政や祭り関係者ら約80人が参列し、玉串を供えた。宮司の祝詞奏上や地元の子どもたちによる稚児舞の奉納も行い、健脚や良縁、疫病退散なども祈願した。
 8月6日の祭り本番で女性たちが大わらじを担ぎ、市中心部を練り歩く。同協会の山内剛会長は「御殿場の夏の一大イベントであるわらじ祭りを多くの市民や観光客に楽しんでもらいたい」とあいさつした。
 神事は富士山の開山式も兼ねて実施した。勝又正美市長は「御殿場口は開通140周年、新5合目のトレイルステーションも開設10周年の記念年。多くの観光客を多彩なイベントでおもてなししたい」と述べた。

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