トラック中継輸送 浜松を拠点に実験 荷台載せ替え活用

 デンソーなどは10日、荷台(コンテナ)部分を着脱して載せ替えられる車両を活用した「幹線中継輸送サービス」の実証実験を始めた。浜松市を中継地点の一つに設定し、関東と関西間で実施する。14日まで1日6便を運行し、計画通りの進行などを検証する。遠州トラックが運送で協力する。
 トラック運転手の負荷軽減など「2024年問題」の対応策を探るのが狙い。実験はほかに、アスクルやタカラスタンダード、エレコムといった荷主らが参加する。
 中継拠点は浜松市と埼玉・坂戸市の二つ。中日本高速道路と遠州トラックが共同で新東名高速道浜松サービスエリア下り線隣接地(浜松市北区)に整備した中継物流拠点「コネクトエリア浜松」を活用する。中継地点でコンテナを分離し、指定されたコンテナに載せ替えて目的地に輸送する。トラックの乗り換えや荷物の積み降ろしがなく、運転手の拘束時間が短くなる。
 デンソーはコーディネーターとして、運行スケジュール立案やQRコードを活用したコンテナ管理システムの利便性も確認する。
 (浜松総局・山本雅子)

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