マダニ媒介感染症 静岡県内で今年3例目

 静岡県は20日、熱海保健所管内に住む60代男性が、マダニが媒介する感染症「日本紅斑熱」に感染したと発表した。県内では今年3例目。男性は一時入院したが、症状は快方に向かい、20日時点で退院している。
 県によると、男性は11日に発熱や発疹などの症状があり、14日に受診した。腰の右側にマダニにかまれた跡があり、検査したところ病原体遺伝子を検出した。男性は「かまれた自覚がない」と話しているが、発熱前に農地で作業をしていたため、病原体を保有するマダニにかまれたとみられる。
 県内では、去年までの5年間で日本紅斑熱の感染が36件あり、死亡例は2件。マダニを介して感染し、人から人へは感染しない。県は野山に入る際に衣類などで肌を覆うことや、農作業などの活動後にかまれていないか確認するよう呼びかけている。

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