FDA 静岡―熊本便休止へ 冬ダイヤから

 フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)は、静岡空港と熊本空港(熊本県)を結ぶ定期便を冬ダイヤ(10月29日~来年3月30日)から休止する方針を固めた。同社の鈴木与平会長が28日、取材に明らかにした。リモートワークの浸透などでビジネス客の利用低迷が続いていることなどが要因。FDAの冬ダイヤは昨年まで札幌・新千歳、出雲、福岡、熊本、鹿児島の5路線だったが、既に出雲線が休止の方向となっているため、今冬は計3路線体制となる予定。

FDAの静岡空港発着線
FDAの静岡空港発着線

 同社によると、2023年4~6月の静岡空港発着便の搭乗率は約65%だった。通年では搭乗率65%が採算ラインとされるものの、静岡―熊本線は夏ダイヤ中の同期間に約56%と低迷。冬ダイヤでも回復が見込めず休止を決めた。
 2015年3月期に初めて最終黒字を確保した同社は、以降4年連続で黒字だった。新型コロナ禍を受けて19年3月期以降は4年連続で最終赤字を計上。路線の休止のほか、現在16機ある小型ジェット機の売却も検討し、早期の黒字化による立て直しを目指す。
 (清水支局・坂本昌信)

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