日本一過酷なレースに97チーム挑む 御殿場発着・富士登山駅伝

 富士山の麓と頂上を往復する秩父宮記念第48回富士登山駅伝競走大会(御殿場市、静岡陸上競技協会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が6日、富士山御殿場ルートなどで開かれた。静岡県内外の97チームが「日本一過酷」と称されるレースに挑み、健脚を競った。

一斉にスタートする選手たち=御殿場市の市陸上競技場
一斉にスタートする選手たち=御殿場市の市陸上競技場

 コースは市陸上競技場をスタートして富士山山頂で折り返し、競技場に戻る全長48・19キロ、標高差3199メートル。全11区間を6人でたすきをつないだ。スタート地点と富士山頂の気温差は20度以上。一般と自衛隊の2部門で競い、選手たちは任された区間の走路の特徴や気象状況に対応しながら必死にゴールを目指した。
 登山区間では、勾配のきつい未舗装路を歯を食いしばり上った。下山路の「砂走り」は大会の名物。火山の噴出物やスコリアが堆積した斜面を一気に駆け降りた。たすきを渡した瞬間に疲労で倒れ込む選手も見られた。
 スターターを務めた御殿場応援大使のインフルエンサーなえなのさん(同市出身)は「選手の緊張感が伝わってきた。これまで大会になじみが薄かったが、山頂まで走って登るのは本当にすごい」と話した。
 自衛隊の部は地元の御殿場滝ケ原自衛隊が7連覇を達成した。一般の部は「チームきびだんご」が優勝した。
 (御殿場支局・塩谷将広)

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