御殿場西高生4人が「一日市長」 市役所内など視察 市政に提言も

 御殿場西高の特進コースの1年生4人が9日、御殿場市の「一日市長」に就任した。市役所庁舎内や公共施設の視察などを通じて行政の役割や主要施策などに理解を深めた。勝又正美市長や市幹部、市議会議員らを前に、若者視点で市政に対する意見発表も行った。

市長室の執務席に座り笑顔を見せる「一日市長」の4人=御殿場市役所
市長室の執務席に座り笑顔を見せる「一日市長」の4人=御殿場市役所

 地域の未来を担う地元高校生に市政に興味・関心を持ってもらうとともに、若い世代の意見や思いを市政に反映させる狙い。杉山拓夢さん、瀬戸杏さん、高村明日香さん、渡部楽士さんが任命状を受け、市長室の執務席に順番に座った。市役所の各課を巡って防災や農業振興、教育などに関する市の重要施策の説明を受けた後、市内のごみ処理施設「富士山エコパーク焼却センター」を視察した。
 市議会議場で開かれた意見発表会で杉山さんは、「自然が豊かで都会からのアクセスが良いという魅力を踏まえ、二拠点居住を促進することで地域全体に活気があふれると思う」と主張。空き家の有効活用やコワーキングスペースの整備を提案した。瀬戸さんは地域コミュニティーの活性化、高村さんは御殿場プレミアム・アウトレットの来場者と市内観光地を結びつける循環バスの運行、渡部さんは空き家を利用した地域の協働スペースづくりに関するアイデアを上げた。
 勝又市長は体験を終えた4人を「行政に興味を持ち、参加してくれたことを頼もしく思う」とたたえ、「御殿場では高校生が企画するイベントもあり、間違いなく地域の力になっている。多くの場面で力を借りていきたい」と述べた。

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