勇壮!!和太鼓 富士山に響く 小山・御殿場のグループ 須走ルートで演奏繰り広げ

 小山町・御殿場市の和太鼓集団「和太鼓組 駿河乃國 鼓太郎」は12日、和太鼓を演奏しながら富士山頂を目指す恒例の「富士山登下山太鼓」を須走ルートで実施した。富士山の世界文化遺産登録10周年を記念し、須走口5合目でも勇壮な演奏を披露した。

勇壮な演奏を披露する「鼓太郎」や御殿場南中の太鼓クラブのメンバーら=小山町の富士山須走口5合目
勇壮な演奏を披露する「鼓太郎」や御殿場南中の太鼓クラブのメンバーら=小山町の富士山須走口5合目

 登山メンバー約10人は早朝に出発し、山頂を目指した。太鼓やかね、横笛とともににぎやかな演奏を繰り広げながら歩を進め、すれ違う登山者を楽しませた。須走口5合目では、御殿場南中の太鼓クラブと一緒に息の合った音色を響かせた。とどろきが山々にこだまし、日本の伝統文化に触れた外国人登山客らがしきりにシャッターを切った。
 登下山太鼓は1995年に始まった。打ち手頭の府川誠さん(56)によると、当時は須走ルートの登山者は少なく、「太鼓をたたきながらでも登れる、老若男女が楽しめるルート」としてPRするために活動していたという。世界文化遺産登録後から急激に登山者が増えたといい、「ここまで人が多くなったことに驚いている。今後も盛り上げに協力しながら、安全登山も呼びかけられたら」と話す。
 (御殿場支局・塩谷将広)

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