浜松・浦川に運動合宿施設 市有の旧清流荘を再生 24年オープン

 浜松市天竜区佐久間町浦川の市有施設「旧さくま自然休養村清流荘」(旧清流荘)が、運動合宿向けの宿泊施設としてリニューアルする。現在は改装中で、来年オープンを目指す。電気工事やスポーツ事業などを手がける「Kashu(カシュウ)」(同市東区)が借受人となり、施設を管理する。自然豊かな環境と交通面の利点を生かし、浦川地区の拠点に発展させたい考えだ。

プレオープンした宿泊施設でバーベキューを楽しむ学生ら=浜松市天竜区佐久間町浦川
プレオープンした宿泊施設でバーベキューを楽しむ学生ら=浜松市天竜区佐久間町浦川

 改装後の施設名は「STUDIO SAFE URAKAWA」。開放的なロビー、浴場、複数の個室など元々の設備を生かす。場所はJR飯田線上市場駅から600メートル。車の場合、同市北区まで約50分、愛知県豊橋市まで約1時間10分。
 プレオープンとして12、13の両日、浜松市内の中学校4校が野球の合同合宿で同施設を利用した。12日は練習後に施設前でバーベキューを楽しんだ。学生を引率した可美中の中川将大教諭は「浦川を地域外の若い人に知ってもらうきっかけになると思う」と話した。
 同社の夏目憲秀代表は施設の立地に注目する。グラウンドがあり、2025年度には浦川に近い三遠道路の東栄インターチェンジ(IC)―鳳来峡IC間(7・1キロ)が開通予定。「浦川は自然があり交通面も良く、期待ができる地域。市内に限らず、利用の規模を広げていきたい」と話した。施設運営に携わる地元住民の井辺志久さんは「民間の力を借りて施設を再生することができた。にぎわいが生まれる場所になってほしい」と話した。
 旧清流荘は15年に閉鎖した。浜松市の遊休財産で、管理者を募集していた。

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