海洋産業振興へ協定 MaOI機構と沼津信金 技術開発、人材育成、販路開拓で連携

 マリンオープンイノベーション(MaOI)機構は23日、海洋資源を活用して産業創出を目指す県の「MaOIプロジェクト」推進に向けた協定を沼津信用金庫と締結した。地域の経済活動に精通する金融機関と情報交換を密にし、技術開発や人材育成、販路開拓で連携する。

協定書を交わす松永是代表理事(中央)と鈴木俊一理事長(左)=23日午前、県庁
協定書を交わす松永是代表理事(中央)と鈴木俊一理事長(左)=23日午前、県庁

 同プロジェクトは漁業や食品、化粧品、創薬など幅広い分野において海洋水産の最新知見を生かしながら産業振興を図る。新たな事業に取り組んだり、経営課題を抱えたりする地域企業の情報を両者で共有し、技術指導や企業間のマッチングなどを行う。
 県の立ち会いの下、協定締結式を県庁で開いた。MaOI機構の松永是代表理事は「海からの恵みに知見を重ね、未来につなぐブルーエコノミーの実現には機構単独での推進は難しく、協力は極めて重要」と感謝し、沼津信金の鈴木俊一理事長は「水産関連事業者との結びつきがある地域。(協定によって)より高度な解決策を提供できるのでは」と述べた。
 MaOI機構は県が100%出資する一般財団法人。今後、同様の協定を県内金融機関と結ぶ方針。
 (経済部・河村英之)

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