パリでも「比江島タイム」を ベルテックス静岡の加納、大塚が祝福 バスケ日本が五輪切符

 バスケットボール男子ワールドカップ(W杯)で日本がパリ五輪出場を決めた2日、日本代表戦士とゆかりがあるBリーグ2部(B2)ベルテックス静岡の選手からも歓喜の声が上がった。特に加納誠也(34)と大塚勇人(33)は、五輪切符を大きく引き寄せた比江島慎(宇都宮)と同年代。「この年齢であの活躍は刺激になる。パリでも『比江島タイム』を見せてほしい」と期待を寄せた。

日本―カボベルデ 第3クオーター、シュートを放つ比江島=沖縄アリーナ
日本―カボベルデ 第3クオーター、シュートを放つ比江島=沖縄アリーナ

 比江島が極限まで集中した時に得点を量産する「比江島タイム」。同級生の大塚は中学、高校の全国大会、早大時代のリーグ戦ですさまじさを体感した。それだけに、6本の3点シュートを決めた2日前のベネズエラ戦も「普段通り」。交流サイト(SNS)に「比江島はあんなもんじゃない」と投稿したという。加納も筑波大時代に1学年下で青学大のエースだった比江島と対戦。33歳になっても第一線に立つ後輩に「自分もまだまだやれる。やらなければならない」と闘志をかき立てられた。
 静岡学園高出身の市川真人(21)は、同級生で日本の司令塔を務める河村勇輝(横浜BC)の活躍に驚きつつ「同じ舞台に立つつもりでやらなければならない」と誓う。自身は中国・杭州アジア大会の代表入りが有力。「2028年のロサンゼルス五輪が目標。トム・ホーバス監督の期待に応えたい」と決意する。
 松永康太社長はドイツ戦を現地観戦。沖縄アリーナの熱狂感に「多くの人がバスケのアリーナが作り出す非日常感に気付いたはず。あの世界観を静岡に生み出したい」と意欲を高めた。
(運動部・山本一真)

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