部活動地域移行へ協議 湖西市教委、10月に小中生希望調査

 湖西市教育委員会は7日、中学校の部活動の地域移行や地域連携の在り方を検討する推進協議会の初会合を、同市鷲津の市民活動センターで開いた。市教委は、2024~25年度に地域移行などの取り組みを実施するため、今年10月に小中学生や保護者、教員の希望を把握するアンケートを実施する方針を示した。

部活動の地域移行に向けた協議会の初会合=湖西市鷲津の市民活動センター
部活動の地域移行に向けた協議会の初会合=湖西市鷲津の市民活動センター

 市内の教育関係者やスポーツ関係者、PTA代表など12人の委員が出席し、会長に元中学校長の高村一幸さん、副会長に市ジュニアスポーツクラブ推進委員会の飯田康仁委員長を選出した。市教委は市内中学校の部活動の現状を解説したほか、学校の枠を超えて開講する「ジュニアスポーツクラブ」の状況を紹介した。市内ではボランティアの外部指導者が活動しているものの、大会への引率や生徒指導を一体的に担える部活動指導員の任用例がないことも説明。担当者は「(国が定めた)改革推進期間が終わる26年度を待たず、準備が整った種目から地域移行や地域連携を進めたい」とした。
 アンケートは、子どもたちに習い事の状況や部活動の希望、保護者に地域移行の懸念点などを聞く内容。本年度は協議会をさらに2回開き、実施に向けた課題を話し合う予定。
 (湖西支局・杉崎素子)

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