スズキ、CO2フリー電気導入 脱炭素推進、本社など静岡県内全拠点

 スズキは2050年のカーボンニュートラル(CN)達成に向け、同社の本社や工場など県内全拠点で、水力発電による再生可能エネルギー由来の「CO2(二酸化炭素)フリー電気」を導入したと発表した。電力使用で県内拠点から排出されるCO2はゼロとなった。

スズキ
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 導入したのは中部電力ミライズ(名古屋市)が展開する「静岡Green(グリーン)でんき」。県内の天竜川や大井川など各水系にある水力発電所で発電した電気を供給している。スズキは7月から順次、本社、湖西や磐田など5工場、金型、部品工場、マリン技術センター、竜洋、相良の両テストコースなどの関連施設で切り替えを進めた。
 このほか、スズキ部品製造(浜松市北区)などグループ3社でも、本社関連施設と電力網が共通する一部拠点で導入を図った。
 スズキは1月公表の「30年度に向けた成長戦略」で製品の電動化推進とともに、エネルギー使用量削減や再エネ転換推進などによる35年度の国内工場のCN達成を明記した。主力市場インドの工場でも太陽光や風力の再エネ由来の電力使用を拡大している。同社は「グループ全体でCNに取り組み、持続可能社会の実現を追求する」としている。
 (浜松総局・山本雅子)

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