スズキ、二輪部品供給契約 24年前半から マレーシア・KMSB社と

 スズキは18日、マレーシアの二輪メーカーKMSBモーターズ社と二輪部品の供給契約を結んだと発表した。KMSB社が今後立ち上げる二輪の新ブランド「AFAZ」向けに、2024年前半からエンジンや車体関連部品を供給する。

鈴木俊宏スズキ社長(左から2人目)、アンワル首相(同4人目)、ヤハヤKMSB社長(右端)=15日、マレーシアの首相官邸
鈴木俊宏スズキ社長(左から2人目)、アンワル首相(同4人目)、ヤハヤKMSB社長(右端)=15日、マレーシアの首相官邸

 現地ではスズキマレーシア社がスズキブランドの二輪製品のライセンス生産と販売を手がける。KMSB社は、スズキマレーシアの親会社AFYモビリティのグループ企業。
 スズキはAFAZブランドとして展開する二輪の110ccから150cc機種向けに、タイ、フィリピン、インドネシア工場で生産したエンジンや車体の樹脂部品や灯火器類を供給する。
 15日にマレーシアの首相官邸で、アンワル首相同席の下、スズキの鈴木俊宏社長とKMSBのヤハヤ社長が契約を締結した。鈴木社長は「二輪の販売に加え、KMSBへの部品供給を通じて、マレーシアの二輪市場と産業発展に貢献していく」と述べた。
 スズキは1973年からマレーシア工場で二輪生産を始めたが、構造改革の一環で2016年に閉鎖した。その後新たに契約したスズキマレーシア社が、日本などからの輸入機種販売と、150ccモデルの生産を手がけている。22年度のスズキ二輪製品の現地の販売台数は約1万台。
 (浜松総局・山本雅子)

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