スター精密 自動旋盤、製造時間を短縮 12月に新製品

 スター精密は12月、スイス型自動旋盤の新製品「SP-20」を発売する。加工部品の形状に応じて多種類の工具ユニットを装着できるなど高機能化、高精度化を図った。自動車、医療、油圧・空圧装置など幅広い業種の部品加工に対応し、製造時間も短縮できる。主力の工作機械事業で主要製品の一つとして加わる。

新たに開発された「SP―20」
新たに開発された「SP―20」

 スイス型自動旋盤は主軸が移動して金属材を削り、部品を作る。金属材を支え、先端のぶれを抑える「ガイドブッシュ」を用い、一般的な旋盤より長い金属材に対して安定した加工が施せる。
 新製品は最大24カ所に刃具を装着でき、加工バリエーションを拡充した。ガイドブッシュを取り外せるのも特徴で、加工部品の寸法に応じて最適な加工ができる。廃材を減らすコスト削減効果も見込める。
 正面と背面の同時加工を実現し、加工時間の短縮につなげた。オプションを付ければ最大加工径を20ミリから25・4ミリに拡張可能。担当者は「多様化するニーズに対応した。日常作業をサポートするアラーム機能も搭載した」と話した。
 本体標準価格は1台930万円(税抜き)。年間販売目標台数は国内外で計1500台。
 (経済部・河村英之)

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