富士宮やきそば 米国でも行列 粉もんコンテスト圧勝 海外進出へ「大きな弾み」

 富士宮やきそばが、米ニューヨーク市中心部マンハッタンで現地時間の16、17の両日に開かれた「ジャパンフェス 粉もんコンテスト」に初出場し、グランプリに輝いた。会場で調理した富士宮やきそば学会は今後の海外進出に向けて「大きな弾みになる賞だ」と自信をつけた。

ニューヨーカーの行列ができた富士宮やきそば学会の屋台=米ニューヨーク
ニューヨーカーの行列ができた富士宮やきそば学会の屋台=米ニューヨーク

 両日は同市のチェルシー地区に日本食57店の屋台が並び、同学会のほか、たこ焼き、お好み焼きの人気店など計7店が来場者の投票で人気を競った。初日は不慣れな販売環境に苦戦するも、2日目で巻き返し、515ポイントを獲得。2位のたこ焼き店に152ポイント差をつける圧勝だった。
 学会によるニューヨーク出店は5月に続いて2回目。食材はほぼ現地調達で、具材の肉かすを豚バラ肉に変えるなど、外国人の食文化に合わせた海外展開名称「Mt.FUJI YAKISOBA」として振る舞った。会員によると、たこ焼きとお好み焼きに比べて知名度は劣ったが、おいしそうに食べる客の姿が周囲の興味を引いて行列が絶えなかったという。
 会場での好評を受け、学会理事の勝呂早希さんは「日本のご当地グルメの海外進出を引っ張る存在を目指す」と意気込んだ。
 (富士宮支局・国本啓志郎)

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