シリコンバレーで事業計画プレゼン 浜松の中小・新興が報告会

 浜松いわた信用金庫(浜松市中区)はこのほど、米国シリコンバレー(SV)に今夏派遣した中小・スタートアップ企業の成果報告会を起業家支援拠点「FUSE」(同区)で行った。新事業展開を構想するITや製造業など8社の経営者や幹部が参加し、SVに根付くイノベーション精神に触れた学びや今後のビジネス展開への抱負を語った。

米国シリコンバレー派遣の成果を報告するプログラム参加者=浜松市中区のFUSE
米国シリコンバレー派遣の成果を報告するプログラム参加者=浜松市中区のFUSE

 訪問期間は8月13日から同19日まで。参加者はスタンフォード大教授や投資家、ベンチャーキャピタル(VC)関係者を前に事業案のプレゼンテーションを複数回行い、フィードバックを受けて内容を磨いた。
 展示用ネイルチップを再利用したドネーション事業を計画するビューティースマイル(南区)の高橋繁世社長は「新規性やSDGs(持続可能な開発目標)、収益性が評価され、海外展開への勇気を得た。サービスの再構築など帰国後の迅速な行動力にもつながった」と振り返った。他の参加者も印象に残った点として「ユーザーファースト」の視点、決断や成長の圧倒的なスピード感を挙げた。
 派遣プログラムは信金中央金庫と連携し、日本財団「わがまち基金」の助成金を活用した。企業と同時に信金職員6人も派遣。浜松いわた信金の三輪久夫専務理事は「浜松地域からユニコーン(急成長する企業)を輩出したい」と語った。
 (浜松総局・山本雅子)

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