スズキ、世界生産2カ月連続増 8月四輪、インド国内下支え 

 スズキが28日発表した8月の四輪車実績によると、海外と国内を合わせた世界生産は前年同月比1・7%増の26万353台、世界販売は12・2%増の26万2037台といずれも2カ月連続で増加した。半導体不足の緩和傾向が続き、主力市場のインドや日本国内向けが前年実績を上回り、全体を下支えした。

 海外生産はインドが3・5%増の16万5343台、ハンガリーが11・1%増の8754台と増加したが、その他の海外が減り、18万4583台とほぼ前年並みで着地した。パキスタンは政府の輸入規制が解除されたものの部品調達が追いつかず7割減、東南アジアも減少が続いた。
 国内は6・1%増の7万5770台と6カ月連続の増加で改善傾向が続く。
 海外販売はインドが15・4%増の15万8678台と8月として過去最高を記録した。「フロンクス」など新型SUV(スポーツ多目的車)の販売が好調だった。
 国内販売は車両供給不足の改善で8・5%増の4万8064台。内訳は軽自動車が9・6%増の3万9866台、登録車(軽自動車を除いた小型車)が3・6%増の8198台とそれぞれ増えた。
 輸出はパキスタン向けの部品輸出減の影響で25・2%減の1万4427台。
 (浜松総局・山本雅子)

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