「超老」芸術家の自信作一堂に 静岡グランシップ
静岡県民のアート活動を支援する県文化財団内の組織「アーツカウンシル(AC)しずおか」は3~8日、高齢になっても絵画や彫刻などに取り組み続ける「芸術家」の作品を一堂に集めた「超老芸術展―遅咲きのトップランナー大暴走!―」を、静岡市駿河区のグランシップで開く。開幕を翌日に控えた2日、作品の搬入、展示作業が行われた。
「超老芸術」は、ACしずおかの櫛野展正チーフプログラム・ディレクターが命名した概念。専門的な美術教育を受けていないのに、ユニークな作品群を生み出す力がある高齢者が多いことに気づいた。
今回は県内外22組の「超老芸術家」が集まる、初の大規模展。平面・立体作品約1500点が並ぶ。
2日は、ACしずおか関係者と「超老芸術家」らが会場で展示作業にいそしんだ。言葉遊びを形にした「パロディー笑刻」を約50点持ち込んだ岩崎裕司さん(77)=焼津市=は「50歳頃からこの作風。挑戦を繰り返し、独自の世界を作り上げた」と自信の表情を見せた。
(教育文化部・橋爪充)