AFC-HDアムスライフサイエンス 国内外で事業拡大加速 子会社設立や企業買収

 AFC-HDアムスライフサイエンスが国内外で事業領域の拡大を加速させている。今夏以降、子会社の設立と企業買収を相次いで発表した。基幹の健康食品と医薬品販売に加え、外食業、不動産業、建設業など幅広く展開を図る。担当者は「新たなビジネス分野の開拓を続ける」とする。

産業パークの計画地を視察する関係者=今夏、中国・重慶
産業パークの計画地を視察する関係者=今夏、中国・重慶

 同社は8月下旬、中国・重慶に健康食品と医薬品販売の子会社「愛福喜(重慶)生物科技有限公司」を立ち上げた。海外進出はベトナムと合わせ2カ国、3拠点目。
 重慶では今年、国際規模の産業パーク「重慶・中医智谷」プロジェクトが発足した。医療、介護などのライフケア商品に関する日本ブランドの誘致が始まり、参入した格好。当面は日本国内で生産した製品を中国で売り込み、いずれは現地に製造拠点を設ける方針。
 10月2日には浜松市中区の資産管理会社クレアライズの全株式を取得し、完全子会社化した。
 同社は複数の子会社を持ち、このうち建設業や飲食業は新型コロナウイルス禍や資材高騰のあおりを受けていて、AFC側に経営支援を要請していた。買収額は1円という。
 AFCは2021年に静岡市の飲食店経営「なすび」を子会社化した経緯があり、「ノウハウを活用したい」(担当者)としている。
 (経済部・河村英之)

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