スズキの4脚モビリティ「モクバ」 段差も狭い路地も モビリティショーで注目

 「ジャパンモビリティショー2023」(日本自動車工業会主催、26日~11月5日)は開幕を前にした25日、会場の東京ビッグサイト(都内)で各社の展示を報道公開した。

車輪と四つの脚を活用した次世代モビリティ=25日午後、都内の東京ビッグサイト
車輪と四つの脚を活用した次世代モビリティ=25日午後、都内の東京ビッグサイト
モクバは四脚が独立して動き、階段を上ることができる(スズキ提供)
モクバは四脚が独立して動き、階段を上ることができる(スズキ提供)
人を乗せるだけでなく、ごみ収集や農業支援、緊急時に担架を乗せて運ぶなど多様な活用を検討している(スズキ提供)
人を乗せるだけでなく、ごみ収集や農業支援、緊急時に担架を乗せて運ぶなど多様な活用を検討している(スズキ提供)
車輪と四つの脚を活用した次世代モビリティ=25日午後、都内の東京ビッグサイト
モクバは四脚が独立して動き、階段を上ることができる(スズキ提供)
人を乗せるだけでなく、ごみ収集や農業支援、緊急時に担架を乗せて運ぶなど多様な活用を検討している(スズキ提供)

 「近未来的」な姿が注目を集めているのがスズキの4脚4輪の次世代モビリティの試作機「MOQBA(モクバ)」。平地はタイヤで円滑に走り、段差は4脚が独立した動きで伸縮し乗り越える。高齢化が進む中で階段の段差や細い路地など、人やモノの「移動の自由」の支障になるシーンの解決を目指して開発した。
 全長131センチ、全幅91センチ、全高154センチ。「への字」型の二つのフレームと人がまたがる〝サドル〟部分をメインシャフトでつないだ構造。19個の駆動装置「アクチュエーター」が導入され、脚の可動域を柔軟に確保する。移動時のシート高は100センチだが、乗降時は70センチまで下がり、乗り降りがしやすい。階段を上る際も乗員の姿勢は水平に保てるという。
 ベースの車体と上部の付属装置組み合わせることで、人の乗用に加えて、ごみ収集、農業支援、救命救急などの幅広い用途への活用を目指す。開発担当者は「試作改良を重ねてより軽量化を図る」と述べた。

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