バスケB2・ベルテックス静岡 橋本、大塚のベテランコンビ チームに新風
バスケットボールBリーグ2部(B2)昇格初年度をここまで7勝6敗と健闘する静岡で、新加入のベテランコンビが効果的な働きを見せている。SG橋本尚明(31)は平均6・9点を挙げ、PG大塚勇人(33)も状況に応じたゲームメークが光る。ともに開幕前は故障が長引いていたが、きっちり状態を上げてきた。
橋本 流れ変える切り札 橋本は昨季B2福島で全60試合に先発したが、今季は「シックスマン」として途中出場が中心。求められるのは「悪い流れを変えること」だ。激しい守備でボールを奪い、速攻の先頭を駆けてリングにアタックする。
大塚 臨機応変な司令塔 大塚は「試合の流れの中で最善の選択をし、気持ちよくシュートを打たせる」という臨機応変な組み立てが持ち味。速いテンポでドライブが切れる岡田、3点シュートが武器の吉田というタイプが異なるPG陣に交ざり、速攻とハーフコートオフェンスを使い分けリズムを変える。
チームは昨季終盤から試合の締めが課題になっている。今季も神戸との開幕2連戦、5日の越谷との第2戦は終盤にリードしながら勝ちきれなかった。
「試合を締められない時は誰かが孤立してターンオーバーが多発している。意識的にボールを動かしたい」と橋本。クラブ間の力が拮抗(きっこう)し、1勝の重みが増すB2を戦い抜く上で経験豊富な2人の存在感はますます増しそうだ。
(山本一真)