鈴与が売上高最高 8月期決算 国内物流好調で

 鈴与グループは29日、主要4社の2023年8月期決算を発表した。鈴与は売上高が前期比3・8%増の1533億1400万円、経常利益が24・8%増の108億2千万円とともに過去最高となった。純利益は50・5%増の6億6700万円となり、2年連続で最終黒字となった。
 愛知県小牧市などの物流拠点を拡充、全国141拠点、延べ床面積96万平方メートルまで拡大するなどしたことが増収につながった。コロナ禍で利用者が低迷したフジドリームエアラインズ(FDA)などの航空事業子会社の引当金や不動産の減損損失を特別損失として計上した。会見した浅井伸祐副社長は「FDAは2年連続で大きな引き当てをした。だいたいの処理はできた」と述べ、財務体質の改善が着実に進んでいるとの認識を示した。
 鈴与商事は電力事業や建材製品事業の販売数量増により売上高は4・5%増の1293億円、経常利益は12・9%減の4億4500万円、純損益は5億2200万円の黒字(前年は1億8500万円の赤字)を確保した。
 鈴与建設は物流施設などの大型案件や公共工事の受注の増加で売上高は20・2%増の304億2600万円、経常利益は13・6%増の11億5300万円。純利益は0・6%増の7億3千万円。
 鈴与自動車運送は売上高が1・9%減の86億3100万円、経常利益が5・9%減の3億3200万円、純利益は18・0%増の2億1600万円だった。
 (清水支局・坂本昌信)

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