スズキ 世界生産11.1%増 10月四輪 半導体不足が緩和

 スズキが29日発表した10月の四輪車実績によると、国内と海外を合わせた世界生産は、半導体不足の緩和を背景に主力市場インドと日本が堅調に推移し、前年同月比11・1%増の29万7112台と2カ月ぶりに増加した。世界販売もインドが過去最高を記録し、11・3%増の28万3736台と4カ月連続で前年を上回った。
 海外生産は9・6%増の20万1669台と5カ月ぶりに増加に転じた。インドは半導体不足で制約があった車種の生産回復で13・0%増の17万6394台と伸び、輸入規制影響が残るパキスタンを含むその他海外の生産減を補った。国内も14・6%増の9万5443台と増加した。
 海外販売は14・2%増の22万9251台と10月として過去最高だった。インドは、11月のヒンズー教の祭事「ディワリ」に向けた卸売りが好調で、新型SUV(多目的スポーツ車)を含め20・0%増の17万1941台と全体を押し上げた。
 軽自動車と登録車(軽自動車を除く小型車)を合わせた国内販売は0・5%増の5万4485台と車両の供給が進んで17カ月連続で前年を上回った。内訳は軽自動車が0・3%減の4万4992台、登録車は10月として過去最高となる4・5%増の9493台。
 (浜松総局・山本雅子)

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