「神戸をハブ空港に」 スカイマーク筆頭株主、鈴与グループ代表が方針

 中堅航空会社スカイマークに出資し、筆頭株主となった鈴与グループの鈴木与平代表は1日、同社傘下のフジドリームエアラインズ(FDA)とスカイマークがともに就航する神戸空港(兵庫県)をハブ空港とすることに「両社ともにメリットがある」と述べ、前向きに取り組む方針を明らかにした。スカイマークの空港地上業務を担うグランドハンドリング(グラハン)を鈴与グループが担うことも検討する。同日の静岡新聞社のインタビューに対し述べた。
 羽田空港を拠点とするスカイマークは、神戸空港にも多く乗り入れていて、神戸―那覇などの人気路線を持つ。一方、静岡空港や愛知県営名古屋空港を拠点とするFDAも地方と神戸を結ぶ路線を有し、松本空港(長野県)など那覇への直行便を持たない空港利用者にスカイマーク便との乗り継ぎをアピールする。
 例えば、神戸空港では、スカイマークとFDAはそれぞれ自社系列の別々のグラハンを運用している。同様の空港において、鈴与グループとしてスカイマークと空港地上業務を共同で運用することを検討していく。すでに仙台空港(宮城県)で受託実績があり、協業を加速させる。
 鈴木代表は「神戸空港はスカイマークが多く飛び、FDAも飛んでいる。FDAの神戸発着便を増やすなどネットワークが広がれば、もっといろいろなことができる」と述べ、将来的な共同運航(コードシェア)についても「勉強していかないといけない」と述べ、実現に含みを持たせた。
 (清水支局・坂本昌信)

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