浜松いわた信金 新本部棟完成 部門間連携強化 作業効率向上へ

 浜松いわた信用金庫(浜松市中区)は5日、同区元城町に完成した新本部棟と、隣接地で昨秋稼働した新本店棟の落成記念式典を現地で行った。経営の根幹に据えるSDGs(持続可能な開発目標)推進に向けて環境などに配慮した設計設備を導入したほか、組織内の融和や作業効率の向上を図るため、部署内で座席を固定しないグループアドレスを採用した。

新本部棟内の業務フロアは、職員のコミュニケーションを促すグループアドレスを採用している=5日午前、浜松市中区
新本部棟内の業務フロアは、職員のコミュニケーションを促すグループアドレスを採用している=5日午前、浜松市中区
落成記念式典で、サービス充実への決意を語る御室健一郎会長
落成記念式典で、サービス充実への決意を語る御室健一郎会長
新本部棟内の業務フロアは、職員のコミュニケーションを促すグループアドレスを採用している=5日午前、浜松市中区
落成記念式典で、サービス充実への決意を語る御室健一郎会長

 地上10階建ての新本部棟のうち、業務の中心となる5~8階は壁の仕切りを設けず、役員や部門長が中央部に座るレイアウトを採用して迅速な意思決定や円滑な情報共有を目指す。食堂のある4階から吹き抜けの階段で8階までつながり、上下階のコミュニケーションを促す。
 外観デザインは、低層階に石垣を連想させるタイル壁、4階以上に直射日光を遮るルーバーを垂直にあしらい、向かいに立地する緑豊かな浜松城公園との調和を意識した。内部は人の生体リズムに合わせて色が変わる照明や自然換気に適した環境を知らせるエコランプを設け、天竜材をふんだんに使用した。
 式典には、御室健一郎会長や高柳裕久理事長をはじめ、中野祐介浜松市長、斉藤薫浜松商工会議所会頭ら来賓を含め約120人が出席した。御室会長は「時代の変化を先取りする斬新な発想で新たな付加価値を生み出し、スピード感を持って、地域に役立つ商品やサービス、情報の提供を目指す。真価が問われるのはこれからだ」と強調した。
 (浜松総局・山本雅子)

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