中心地活性化 100人議論 御殿場市が初開催 15テーマにアイデア続々

 御殿場市は13日、2025年度に控える中心市街地活性化計画の更新に向け、市民や御殿場につながりを持つ人たちが抱くまちづくりのアイデアを集める「御殿場100人ミライ会議」を市内で初開催した。年齢や職業を問わない約100人が参加し、市街地活性化へ活発に意見交換した。

中心市街地活性化に向けて活発に意見交換する参加者たち=御殿場市
中心市街地活性化に向けて活発に意見交換する参加者たち=御殿場市


 「学校教育」「子どもの居場所」「医療・介護」「公共空間」など15のトークテーマが用意され、テーマごとにテーブルが設置された。参加者は興味がある分野を自由に選んで着席。テーマに対する市内の印象や推進のために必要とされる事業、展開したら面白そうな企画案などをざっくばらんに語り合った。5回のテーブル移動を通じて御殿場の幅広い魅力や課題に理解を深め、人脈を広げた。
 「商業・産業」では、市内の大型商業施設に向かうバスの発着所がJR御殿場駅前にあることに着目した参加者もいた。「発着所の位置を商店街側に移動させることで、町中の人流を増やすことができるのでは」などと意見を出した。
 同市によると、これまでの市中心市街地活性化基本計画は行政的な視点からハードの整備に力点が置かれていた。中心市街地の衰退や空洞化が進む中、市民らの柔軟な意見を集めて計画に反映させることでソフト面の活性化なども一層推進しようと会議を企画した。次の更新では学校の授業で活用されることなどを目指し、より分かりやすく計画をまとめる方針という。
 (御殿場支局・塩谷将広)

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