スタートアップ企業相談、常駐で専門対応 イノベーション拠点「SHIP」、18日に窓口開設

 静岡県が静岡市葵区呉服町で運営するイノベーション拠点「SHIP」は18日、スタートアップ(新興企業)からの事業相談に常駐の専門スタッフが応じる窓口を開設する。県内の企業や自治体など産学官金との橋渡しを担い、新ビジネス創出や人的交流、起業家の育成につなげる。

スタートアップ支援について静岡県の担当者(右)と打ち合わせをする相談員ら=15日午後、静岡市葵区のSHIP
スタートアップ支援について静岡県の担当者(右)と打ち合わせをする相談員ら=15日午後、静岡市葵区のSHIP


 県は9月に策定した戦略方針で新興企業支援を打ち出し、窓口はその中核と位置づける。専門知識を持つ相談員3人を確保し、営業時間帯に必ず1人以上を配置する。
 3月にオープンしたSHIPは、主に情報通信技術(ICT)関連の交流の場やイベント企画に関する業務を推進し、来場者数が1日当たり平均30人まで伸長するなど存在感を高めてきた。今後は同機能と、開設する窓口が連携する。
 相談員はSHIPの運営を県から受託するデジタルトランスフォーメーション(DX)コンサルティング「エル・ティー・エス」(東京)社員ら。阿部祐大さん(29)は「静岡の魅力的なポテンシャルを生かし、選ばれる地域にしたい」、自身も起業経験があるという北川朝輝さん(32)は「相談者目線に立ち、自分ならではの対応ができれば」と話す。
 別事業で本県との関わりが10年以上ある同社執行役員の中島健太さん(37)は「訪れる人たちの熱量に応え、静岡県の盛り上げに貢献したい」と意気込んだ。
 (経済部・河村英之)

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