電動四輪自転車 免許返納後の足に 月額で貸し出し 浜松のセリオ開発

 ハンドル形電動車いすの製造販売を手がけるセリオ(浜松市北区)は、電動アシスト付き四輪自転車「遊歩リベルタ」を開発し、貸し出しサービスを始めた。県内外の直営店「モビリティショップ」18店や営業所で提供する。2024年4月以降の全国販売を計画中で、自動車免許を返納した高齢者の移動の新たな選択肢としてアピールする。

安定した姿勢でゆったりと運転できる電動アシスト付き四輪自転車「遊歩リベルタ」=浜松市北区
安定した姿勢でゆったりと運転できる電動アシスト付き四輪自転車「遊歩リベルタ」=浜松市北区


 ペダルとサドルの位置を通常の縦から斜めに見直し、背もたれを設けて後傾姿勢でゆったり運転できる。低重心でまたぎやすく、前方のかごがハンドルと連動しない構造で荷物を多く載せてもふらつかないのが特徴。10月のサービス提供後の契約は70、80代を中心に徐々に増えているという。
 自社開発は主力のハンドル形電動車いす「遊歩フジ」に続く第2弾。遊歩リベルタは安定・安心を追求した構造やデザインなどに顧客ニーズを取り込んで設計し、グッドデザイン賞を受賞した。
 望月誠社長は「心も体も動かしながら、自由に外出ができる手段」と強調し、将来の電動車いす利用までをつなぐ商品として訴求する。
 利用料金は、1カ月ごと契約更新のプランは税込み月額2万900円。長期プランは半年が月額1万8700円、1年が同1万6500円(訪問点検サービスなど込み)。
 (浜松総局・山本雅子)

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