スズキは3.2%減 世界販売も前年下回る

 スズキは27日、11月の四輪車実績を発表した。海外と国内を合わせた世界生産は主力インドの減少などで前年同月比3・2%減の26万2799台で2カ月ぶりに減少した。ヒンズー教の祭事「ディワリ」(11月12日)商戦に伴う生産時期のずれなどが影響した。世界販売も日本国内やパキスタンが前年同月を下回り、4・7%減の25万245台と5カ月ぶりに減少に転じた。
 海外生産は6・2%減の17万1903台。ハンガリーは半導体不足の緩和で1万5263台と8・7%伸びた。インドは3・2%減と下げたが、祭事に向けて生産が動いた10月との2カ月の合計は前年比で約1万5千台増加した。
 国内生産は2・9%増の9万896台と、半導体不足改善や欧州向けの生産増で9カ月連続の伸長。
 海外販売は4・6%減の19万4883台。インドは1・2%増の13万6667台と増加したが、パキスタンが生産減やローン金利の上昇などで落ち込んだ。
 国内は、昨夏発売した軽商用車「スペーシアベース」の新型車効果の一巡などで4・8%減の5万5362台と18カ月ぶりに減少に転じた。アルトなどの軽自動車が4・4%減の4万6267台、登録車は6・8%減の9095台といずれも下回った。登録車は過去最高だった前年同月の反動減で減ったが、11月として過去3番目の水準だった。
 (浜松総局・山本雅子)

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